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アシュタンガヨガの歴史 アシュタンガヨガは、近代ヨガの父と呼ばれるティルマライ・クリシュナマチャリア氏が基礎を考案し、その弟子であるシュリ・K・パタビジョイス氏がアレンジを加えたものです。シュリ・K・パタビジョイス氏は、1948年にインド・マイソール地方でアシュタンガヨガを広めるために「アシュタンガヨガ・リサーチ・インスティテューション」というスタジオを設立し、アシュタンガヨガの哲学や実践方法について唯一の著書「ヨガマーラー」にまとめました。 また、1990年代、アシュタンガヨガをベースにした「パワーヨガ」が、アメリカでブームとなりました。日本では、シュリ・K・パタビジョイス氏が正式指導資格者として直接認定したケン・ハラクマ氏が、第一人者として知られています。
アシュタンガヨガの「八支則」 ヨガの経典「ヨーガ・スートラ」には、物事の考え方や呼吸法などが「八支則(はっしそく)」(サンスクリット語で「アシュタンガ」)としてまとめられています。 さまざまなヨガの基本にもなっている八支則ですが、アシュタンガヨガはこの八支則を基に連続してポーズをとっていきます。呼吸と動きを連動させることで感覚を制御し、集中力を高め、深い瞑想を行い、悟りの境地に達するのがアシュタンガヨガの最終目標となります。 ここでは、アシュタンガヨガの基になっている、八支則についてご紹介していき1. ヤマ(禁戒) ヤマとは、日常生活でしてはいけないことをまとめた5つの心得のこと。思考や言動について、非暴力や不盗、禁欲などに基づき決められています。・アヒンサー(非暴力、非殺生) 苦痛を引き起こさないことを語源とし、誰に対しても怒りを抱かないことや、行動や言葉などで他者に暴力をふるわないこと。・サティヤ(嘘をつかないこと) 自分を守るための嘘はつかない。そのために、日頃から言動や思考を一致させておくこと。・アスティヤ(不盗) 他人の物や時間、信頼などを奪ってはいけない。執着心を手放し、自己中心的な行動はやめること。・ブラフマチャリヤ(禁欲) 利己的な欲を満たすことを避け、生命エネルギーを必要なところに集中させること。・アパリグラハ(不貪) 物事へ執着せず、欲望を捨てること。2. ニヤマ(勧戒) ニヤマとは、日常生活でするべき5つのこと。心を整える、敬意を払うなど、人として心得ておきたいことが含まれます。・シャウチャ(清浄) 心身を清らかな状態に保つこと。ネガティブな思考を避けること。・サントーシャ(満足、知足) 今ある環境や能力、健康などに満足すること。当たり前にあるものに、ありがたさを忘れないこと。・タパス(苦行、自制) 苦しい状況も成長の糧にして受け入れ、取り組むこと。・スヴァディアーヤ(読誦、学習、向上心) 心を良い方向へ導いてくれる本を読むこと。・イーシュヴァラ・プラニダーナ(信仰) 感謝や尊敬の気持ちを忘れず、自然や時代の変化などに身を任せること。3. アーサナ(座法) アーサナは、瞑想をするための道具や姿勢の「アース」を語源とし、瞑想を深めるための座法のこと。長時間の瞑想に耐えられるようにさまざまなポーズを実践して、体を鍛錬します。他者と比べることなく、自分の心身に集中することで、身体能力の向上や心を整えます。4. プラナヤマ(呼吸法・調気法) プラナヤマは、瞑想を深めるために呼吸を整えること。落ち着いて呼吸を行うことで心身をリラックスさせ、脳に酸素を送ることも目的としています。5. プラティヤハーラ(感覚の制御) プラティヤハーラは、自分の外側に向いている五感を内側に向けて、内的感覚を高めて瞑想の境地に達すること。冷静に自分を客観視することで、日々の出来事にもぶれない精神が作られます。6. ダーラナ(集中) ダーラナは、集中力を高めて、長時間とどめておくこと。心の集中が高まるほど、そこに向かうパワーも大きくなります。7. ディアナ(瞑想) ディアナは、サンスクリット語で瞑想を意味し、雑念から開放され、感覚の制御と集中が意識せずに集まる状態のこと。8. サマーディ(悟り) ヨガの最終目標であるサマーディは、煩悩からの解放や悟りのこと。長時間の瞑想ができるようになると、サマーディの状態になります。アシュタンガヨガの4つのルール アシュタンガヨガは、ポーズの順番や呼吸方法など、次の4つのルールがあります。1. ポーズの順番が決まっている アシュタンガヨガは、呼吸と体の動きを連動させてダイナミックに体を動かしながら、流れるように決められた順番でアーサナと呼ばれるポーズを行っていくのが特徴です。アシュタンガヨガのアーサナは6つのレベルに分かれており、初級のプライマリーシリーズからスタートし、クリアするごとに難度の高いレベルのアーサナに挑んでいきます。2. 胸式呼吸である アシュタンガヨガでは、鼻から吸って鼻から出す「ウジャイ」という胸式呼吸を行います。別名「勝利の呼吸法」とも呼ばれ、力強く深い呼吸を導くため、自律神経を整えます。 また、息を吐くときは「シューッ」という音を出しながら行うのが特徴で、集中力が高まり、継続することで呼吸音が心地良く感じられます。動きに連動してこの呼吸法を行うことで、体の内側から血行を促進し、内臓器官を活性化する効果が期待できます。3. 視点を固定する アシュタンガヨガでは、アーサナごとに視点(ドリシュティ)が決められています。視点が定まっていないと注意散漫となってしまうため、ポーズをとるときに視点を固定させ、集中することが重要なのです。4. 筋肉の締め付け法を重視する アシュタンガヨガによって生まれた体内のエネルギーを逃さないように、特定の筋肉の締め付け(バンダ)を意識することが重要です。 バンダには、喉に集中する「ジャーランダラバンダ」、下腹部を意識する「ウディヤーナバンダ」、骨盤底を意識する「ムーラバンダ」の3種類があり、3つ合わせて「バンダトラヤ」といいます。バンダを意識することは、ポーズの安定にもつながります。
アシュタンガヨガの効果 アシュタンガヨガは、ポーズをとる順番や視点の位置も決められているため、自然と集中力が高まり、心を落ち着かせたりストレスを軽減したりする効果が期待できます。 アシュタンガヨガで行うポーズは、体力を要する難度が高いものが多く、次々とポーズをとっていくため、ヨガのポーズに慣れている人や体を動かすのが好きな人におすすめです。
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